秋になってから便が固い人は肺の問題かも
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
立冬を過ぎ、暦の上ではもう冬ですが、日中の日差しなどを感じるとまだまだ秋という感じがしますね。
さて、皆さんは秋になって【何となく便が固い。何となく便が出にくい】と感じませんか?
その問題、実は五臓の一つ【肺】の弱りが関係しているかもしれません。
肺と大腸は表裏の関係にある
漢方・中医学において肺と大腸は密接な関係があると考えています。
肺には粛降作用と言われる【気を下に降ろす働き】があると考えています。
大便を出す時、私たちはいきむことで便を下に押し出しています。
これがまさに肺の下に降ろす働き、なのです。
しかし高齢や運動不足、乾燥した空気によって肺が機能低下を起こすと、気を下に降ろす働きが弱まってしまい、便が出にくくなります。
特に秋冬は空気が乾燥してきます。
肺は乾燥した空気(燥邪)によって機能が低下するので、秋冬になると便秘になる人が増えてくるのです。
秋冬の便秘を改善するためには…
秋冬の乾燥した空気による肺の機能低下、そこからくる便秘を改善するにはどうすればよいでしょうか?
答えは実に簡単です。
それは、
・肺を潤わす食材を意識して食べる
・少し息が上がる運動をする
になります。
肺を潤わす食材としては
・小松菜 ・青梗菜 ・アスパラガス ・オクラ ・大根 ・梨
・イチゴ ・ブドウ ・メロン ・梅 ・柿
などが挙げられます。
ぜひ、意識して食べてみましょう。
運動に関してはポイントは【疲れない程度にする】です。
秋冬は春夏で疲れた心と体を休める季節です。
無理な運動や睡眠を削ってまでの運動は、かえって良くありません。
日中の暖かい時間帯に少しジョギングをしたり、車で行っている場所で歩いて行ってみる。
そんな感じで行ってくださいね!
それでも改善が見られなければ漢方薬を服用するのも良いでしょう。
朝、すっきりと大便ができるとなんとなく気分が良くなりますよね(笑)!
ぜひ、みなさんも肺を丈夫にして大便を気持ちよく出してくださいねー!