便秘の原因は6タイプ?漢方的原因を知って改善しよう その④
こんにちわ、天明堂薬局の中山です
今日のブログは便秘のお話の続き、第4弾です。
今回ご紹介する便秘の原因は
陽虚便秘(ようきょべんぴ)
です。
陽虚とは陽が足りない状態を指します。
陽とは簡単に言えば「温かく活動的なエネルギー」で、陽虚とは「温める力が弱く活動的でなくエネルギーが足りてない状態」と言えるでしょう。
体の芯から冷えていることが多いため、便秘かと思えば逆に下痢をしたり、軟便になる事もあるため、一見便秘ではないような印象があります。
陽が虚する原因は様々あります。
加齢により陽が虚することもあれば、冷飲冷食により体内の陽気が虚することもあります。また、体を冷やす性質のある漢方薬を慢性的に服用することで陽気を損傷してしまう場合もあります。
そういった意味でも日頃から内臓を冷やすような食事は控え、ある程度年齢を重ねてきたら腎の陰陽のバランスを見て補腎の漢方薬を服用することも大切です。
陽虚の人の特徴は
・夜間の頻尿
・手足が冷える
・寒い日などに腰が痛むことがある
・尿が透明で量が多い
などがあります。
陽虚便秘人に用いられる漢方薬には有名な大建中湯があります。
病院などでも比較的処方されることが多いですが、この処方は陽虚タイプであることが絶対条件です。
また、加齢により陽虚が起きているなら、麻子仁丸に八味地黄丸などを併用すると無理なく排便ができるかもしれません。
陽虚便秘は便秘と軟便を繰り返すことがあるため便秘としての認識が少なく、店頭ではあまりお目にかかることはありませんが、
体の芯が冷えて便の状態が安定しない人は試してみる価値はあると思います。