便秘の原因は6タイプ?漢方的原因を知って改善しよう その②

こんにちわ、天明堂薬局の中山です。

 

 

さて、今回のブログは前回に続き便秘についてです。

前回は食べ過ぎや香辛料の取りすぎなどが原因で起こる便秘について書きました。

 

今回の便秘は

気滞便秘(きたいべんぴ)

と呼ばれるものです。

 

また難しい言葉が出てきましたね(笑)

 

気滞便秘とは簡単に言えば、ストレス過多便秘と言ってよいでしょう。

現代医学においてもストレス過多になると胃腸の動きが悪くなることは良く知られているところです。

このタイプの便秘を改善するためには単に便を緩くしたり、浣腸をすればよいというわけではなく,

その裏側にあるストレス過多を改善しなくてはなりません。

 

このタイプの便秘を起こしている人は

・お腹が張る感じがする

・げっぷをすることがある

・イライラや落ち込みがある

・首肩のコリが気になる

・運動習慣がない

・眠りが浅い

などの特徴がみられることがあります。

こう見ると、気滞便秘は現代人に多いタイプと言えますね。

 

気滞便秘を改善するには気の流れをスムースにする生活習慣が大切です。

疲れない程度に運動をしたり、柑橘類を食べたり、誰かと楽しい会話をしたり、ゆっくり入浴する時間を確保したり、個人差はありますが

「ホッとしたり、楽しいと思える時間」を持つようにしましょう。

 

 

漢方薬では大承気湯をベースとした通導散という処方もありますが、作用が強いため長期的な服用はあまりお勧めできません。

普段からストレスなどを感じやすく、またストレスが便秘に出やすい人は、麻子仁丸をベースに気の巡りを良くする処方を合わせるなどすると良いでしょう。

気の巡りを良くする処方は様々ありますので、便秘以外の症状などを鑑みて決めるようにしましょう。

 

コロナの影響で不眠、不安感のご相談が増えましたが、便秘のご相談もございました。

まだまだ続くストレス状況ですので、便秘を改善することはもちろんの事、ストレスを緩和させる体質作りも大切かもしれませんね!

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。