風邪薬を飲む前に、これだけは確認してほしいこと
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
11月に入り空気が冷え込み乾燥も強まっています。
そうなると気になるのが風邪です。
昔から『風邪には葛根湯』と言いますが、厳密にはこれは間違いです。
なぜなら風邪にも様々なタイプがあり、『その症状に適した漢方薬』を服用することが重要で、症状に合っていない漢方薬を服用することは効果がないどころか副作用の心配もあるからです。
今回は風邪をひいたときに漢方薬を間違えないためのアドバイスを書きたいと思います。
風邪には2種類あると思え
風邪には大きく2タイプがあります。
それが赤い風邪と青い風邪です。
赤い風邪は炎のように熱や痛みが強い風邪です。
具体的な症状としては
・発熱が強く、寒気はそれほどでもない
・喉が痛み、冷たいものを飲みたくなる
・粘った痰、鼻水が出る
・尿の色が黄色い
などが挙げられます。
このように熱性の症状が強い場合は熱をとりながら風邪を治すことが重要です。
有名な漢方薬としては銀翹散があります。
青い風邪は冷えが強い風邪です。
具体的な症状としては
・ゾクゾクと寒気がする
・発熱はそれほどでもない
・水のように薄い大量の鼻水がでる
・頭痛がする
・温かいものを飲みたくなる
・関節痛が強い
などの特徴が挙げられます。
このように寒性の症状が強い場合には体を温めながら風邪を治すことが重要です。
有名な漢方薬としては葛根湯、桂枝湯があります。
このように、一口に『風邪をひいた』と言っても症状が真逆な事もあり、そのため、漢方薬の選定を間違えると改善どころか悪化してしまう事もあるので注意が必要です。
風邪をひいたらまずは赤い風邪なのか青い風邪なのかを判断しましょう。
そのうえで漢方薬を服用するとより効果的になります。
葛根湯についての詳しい情報は以下のYouTubeでもご紹介しているのでぜひチェックしてみてください。