秋の風邪、喉の痛み、アレルギー、肌荒れ、鼻炎…共通する原因とは
こんにちわ、宇都宮市の漢方・天明堂薬局の中山です。
最高気温も25℃前後と落ち着き、秋を少しずつ感じる毎日ですね。
寒暖差などから体調不良を起こしている人も多いですが、この時期に多い体調不良が
・風邪
・喉の痛み
・花粉症(アレルギー)
・肌荒れ
・鼻炎
です。
漢方的に考えるとこれらの症状の原因は共通していることがあります。
キーワードは「肺」です。
漢方や中医学における「肺」は西洋医学における「肺」とは少し違う意味があります。
漢方や中医学における「肺」には
・呼吸からエネルギーを作る
・体の水分代謝を行う
・鼻の調子に影響する
・皮膚の汗腺の調節や免疫に関わる
などの働きがあると考えます。
そのため肺が弱くなると
・エネルギーが作れない→疲労感、体力の低下
・体の水分代謝が悪くなる→乾燥肌や肌荒れ、浮腫み、鼻の乾燥
・鼻の調子が悪くなる→鼻炎、嗅覚の低下
・免疫機能が低下する→風邪をひきやすくなる、喉の炎症、口内炎
などが起こりやすくなります。
五行学説によると肺と関わりの深い季節は秋とされ、まさにこれからの季節は肺の不調が起こりやすくなります。
そのため、秋は気の中でも『肺気』や『衛気(免疫力のようなもの)』を高める漢方薬がお勧めとなります。
少しでも調子の悪さを感じたり、体質的に不安がある人は早めに服用を始めると良いでしょう。
風邪が流行る時期に一番気をつけないといけないのは葛根湯の使い方です。
葛根湯は発汗作用が強いため、気が弱い人が服用すると気を消耗させ、症状の悪化や回復の遅れを起こすことがあります。
ご年配の方や体力がない人が葛根湯を常用するのはかなり問題です。
ましてや葛根湯を予防的に服用するなどもってのほかです。
風邪は万病のもと、たかが風邪と侮ることなく、必ず相談してくださいね!