免疫力の低下を漢方的に考えてみよう
こんにちわ、天明堂薬局の中山です。
コロナの影響で注目を浴びる「免疫力」。
中医学において免疫力に近い概念はおよそ2000年以上前から存在するとされています。
昔の人は病気になるのは、人が持つ「正気(免疫力に近いもの)」が病邪に負けるから、と考えました。
つまり免疫力の低下がみられるとウィルスや細菌、寒暖差などで体調を崩してしまう、という考えに非常に似ているのです。
そもそも正気とはなんぞや?ということですが、かなりざっくり書くと「エネルギー」です。
考えるにも、内臓を動かすにも、体を動かすにも何にしても気と呼ばれる「エネルギー」の存在が不可欠です。
気がたくさんあると「気力がある」「気が満ちている」「気丈にふるまう」「気持ちが良い」などの状態になりますね。
まさに「気」は生命を維持するために欠かせないものです。
気が不足している状態を気虚(ききょ)と呼びますが、現代人は気虚状態が目立ちます。
・疲労感
・倦怠感
・集中力の低下
・運動能力の低下
・ネガティブ思考
・めまい、立ち眩み
・軟便
が目立つようであれば気虚を疑ってみて良いでしょう。
気虚は
・過労
・不眠
・飲食の不摂生(食べすぎ・食べなさすぎ)
などで、簡単に起きてしまいます。
頑張りすぎて休養を取ることが苦手な人は本当に注意が必要です。
気を補う漢方薬は多々あり、体質に応じて選ぶ必要があります。
中には体質に合わない処方などもありますから注意が必要です。
コロナの影響がまだまだ続いています。
予防の一手に「気を補う」というアプローチも良いと思います。
ぜひご相談ください。