温めてはいけない冷え性とは

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

 

寒いですね~。。。
明日の最低気温は⁻4℃の予想…、朝の散歩もためらうような気温です(笑)

この時期はやはり『冷え性』の相談が増えるわけですが、実は単純に温めてはいけない冷え性があるのってご存知ですか?

今日はそんなことを書いてみたいと思います。

冷え性原因の一つにストレス性の冷え性があります。

少し難しい内容なので、なるべく砕いて書きますね。

我々には「気」と呼ばれるエネルギーのようなものがあります。

気は体を隅々まで滞ることなく流れる事が理想的で、そのような状態を【気の巡りが良い状態】と言います。

気は温かい性質があるため、滞りなく流れればそこに【温かさ】を届ける事も出来ます。

ストレスを感じると気は流れにくくなる

しかし、ストレスなどを感じると気は流れが悪くなります。

流れが悪くなると体の中心付近に気が集まり、手や足のような末端には気が巡らなくなります。
そのため、手足が冷えてしまう、という現象が起こります。

さて、体の中心付近に集まった気は熱を発生します。
熱は上昇の性質があるため、気が頭部へと上昇します。

気が頭部へ上昇すると
・頭痛
・イライラ
・息苦しい
などの症状を起こします。

そのため、ストレス性冷え性は
体の中心から頭は冷えないが、手足が冷える
という状態になりがちです。

単純に温めると…

このような状況で単純に温めてしまうと、気がさらに上昇してイライラや頭痛を発生させるばかりか、手足の冷えは改善されません。

大切なことは、体の中心に溜まった気を分散させること、つまり「気分を良くする事」が大切になってきます。

そのため、
・気の巡りを良くする漢方薬を服用する
・散歩をする
・運動する
・友達と会話する
など、リフレッシュが手足の冷えを改善することにつながります。

まとめ

SNSなどを観ていると【冷えにお勧めの○○!】など安易に冷え性に向けた広告を目にすることがあります。
しかし、重要な事は【冷えの原因】を知る事であり、原因によっては単純に温める漢方薬が悪になる場合もあります。
冷え性を改善するためにもまずはご相談くださいね!

 

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。