高齢になる自分への投資 活血と補腎
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今朝も中央公園にてジョギングをしてきました。
人もまばらな寒々しい景色の中、黙々と走っていると、ふと自分の寿命について考えてしまいました。
祖父も父も70代で人生を全うした、もし自分もその年代で亡くなるとしたら…、僕はもう人生の折り返しを過ぎているんだな…と。
40歳なんて年上の方々からしたら『まだまだ若いじゃないか!』と言われてしまいそうですが、ふと20代の自分を思い出すと、間違いなく様々な老化が始まっていることに気が付きます。
それは肉体的な老化も、精神的な老化も、意欲の老化も、あらゆる部分で老化していて、確実に老化は進み、そしてこれからもその進みを止めることは難しいのだろうと感じます。
親から授かったこの人生、少しでも長く健康な時間を過ごし次世代にバトンを渡せたらと、思いながらのジョギングでした。
さてさて、漢方では古来より老化の研究がなされています。
・人の老化は腎の老化
・人の老化は血の老化
という言葉はとても有名です。
漢方における腎は、生殖なども含み、生命力にも大きく関わる場所です。
男性であれば40歳、女性であれば35歳くらいを境に腎はどんどん老化していくと考えています。
沸き立つような生命力や精力がどんどんなくなっていく、そんなイメージです。
漢方において血は全身に栄養と潤いを供給する存在です。
筋肉も脳も血が運んでくる栄養と酸素により活動します。
筋肉の血流が悪くなれば体は動きにくくなりますし、
脳の血流が悪くなれば思考や精神にトラブルが出ます。
認知症の原因の一つが脳の血流の悪化であることは西洋医学・東洋医学の垣根を超えた共通の答えと言えます。
つまり人が長く健康的で意欲的な人生を送ろうと思ったら腎を元気にする事と血流を良くすることが基本になります。
腎を元気にする補腎薬、血流を良くする活血薬は自分が長く健康に生きるための投資みたいなものだと思います。
老後に向けてお金の準備をするのはもちろん大切です。
でも、お金と同じくらい、健康に生きるための準備も忘れないでくださいね。