高血圧はストレスを溜めない体質改善を
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は前回に引き続き『高血圧』について漢方的視点で書いてみたいと思います。
前回は瘀血と呼ばれる血行不良状態は高血圧を悪化させる、という内容でした。
今回は『ストレスが高血圧』に与える影響を漢方的に解説です。
ストレスと高血圧の関係性を漢方的に考える場合キーワードになるのが
『肝』
です。
漢方における『肝』は西洋医学の『肝臓』とは少し違った意味合いがあります。
代表的な違いとしては疏泄機能と呼ばれるものです。
疏泄機能とは気の巡りや血の巡りをコントロールする機能で、疏泄が良い状態だと気の巡りも血の巡りも良い状態です。
気の巡り、という言葉がピンとこない人も多いと思いますが、ざっくり言えば
気の巡りが良い→気分が良い状態
気の巡りが悪い→鬱々とする、イライラする
というイメージでOKです。
つまり、肝の疏泄機能が乱れるとイライラや鬱を起こしやすくなるということですね。
肝の疏泄機能が乱れ、気の流れが停滞すると全身の血流をコントロールする『心』の働きが乱れてしまいます。
心が過剰に働いて、血管壁に強い圧力を与えることで高血圧の状態を起こすのです。
よくドラマや漫画などで怒っている人物に
『血圧が上がるからやめておけ』とか『頭の血管が切れるぞ』なんてセリフがありますよね。
あの状況がまさに肝の乱れが心の乱れを起こしている状態と言えるでしょう。
そういう意味では高血圧の人は日頃からストレスのたまるような生活は避けるべきと言えます。
しかし、そこは『ストレス社会』と呼ばれる現代日本、なかなかストレスフリーというのは難しいですよね。
ということでお勧めしたいのがストレスを軽減する漢方薬です。
高血圧ではなくてもストレスを強く感じる人は試してほしいですね。
特に春は季節の変わり目です。
環境や人づきあい、年度末の忙しさなどもありますよね?
漢方薬で心と体のケアをしてあげてくださいね!