高血圧改善はまず瘀血から
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は高血圧を改善するうえでまず取り組むべきは『瘀血』の改善、というお話を。
血圧とは心臓から送り出される血液が血管壁に与える圧力の事です。
若いうちは血管が柔らかいため多少の圧力がかかっても問題にはなりませんが、
加齢と共に血管が固くなると、圧力により血管が破れてしまう恐れがあります。
高血圧は『サイレントキラー』とも呼ばれ、少しずつ気が付かないうちに襲ってきます。
漢方や中医学において『高血圧と瘀血』は密接な関係にあると考えます。
瘀血とは現代医学でいう血液ドロドロ、血行不良に近いものです。
つまり瘀血の状態にある、ということは固くなった血管をどろどろの血が流れている状態、とも言えますね。
このような状態でグッと圧力が加われば恐ろしい結果になるのは火を見るよりも明らかです。
瘀血の兆候が見られる高齢者はぜひ瘀血の改善を始めてもらいたいと思います。
瘀血を改善するためには活血化瘀薬と呼ばれる漢方薬が柱となります。
ただ、活血化瘀薬には桂枝茯苓丸や血府逐瘀丸、冠元顆粒、桃核承気湯など様々な種類があり、様々な種類があるということはそれだけ体質に応じて使い分ける必要があるということです。
服用の際は必ずご相談ください。
高齢化が進む日本。
高血圧は対処療法ではなく、体質改善で対応できたら素晴らしいですね。