花粉症に試してほしい漢方薬
こんにちわ、天明堂薬局の中山です。
先日の花粉症を悪化させる食事内容について書かせていただいた衛益顆粒という漢方薬について、
何件かお問い合わせがありましたので、こちらでも改めてご紹介させていただきます。
衛益顆粒とは玉屏風散という処方をもとに日本で発売されている漢方薬です。
玉屏風散というネーミングには『玉』や『屏風』という言葉が使われています。
『玉』には『とても素晴らしい』や『高価な』という意味があります。
つまり玉屏風散とは
『体の周りにとても素晴らしい屏風を立てるようなお薬』という意味があります。
屏風は風よけ、つまり外邪から体を守るという役割があります。
『免疫力』という概念がなかった時代から、外邪から体を守る、という考えがあったのはとても興味深いですね。
そんな玉屏風散の構成生薬は以下の通りです。
黄耆…益気固表
防風…散風解表
白朮…健脾益気
漢方的な表現で難しいですが
ざっくりと簡単に言えば…
胃腸の働きが良くなることで免疫力のもととなるエネルギーを生成し、そのエネルギーを利用して体の周りの防御力が高まり、外からの外敵を追いはらう
…とでも言いましょうか(かなりざっくりですが…)
とにかく、外邪から体を守るバリアのような処方、と思っていただければよろしいかと思います
そのため、花粉症や風邪予防などに非常に効果的な処方と考えています。
少し話はそれてしまうのですが、以前、『攻撃的な言葉を浴びると弱気になる』というお客様に衛益顆粒と心脾顆粒をお勧めしたところ、心身ともに元気になったというケースもありました。
バリアが高まるということについては、もしかしたら『攻撃的な言葉や現象』にも応用が利くかもしれません
嫌な事やコロナのニュースにによる心のダメージにも良いかもしれませんね。
というわけで、花粉症シーズンど真ん中です。
対処療法も良いですが、漢方薬と食養生で花粉症に負けない体づくりも面白いと思いますよー