疲れていては人生を楽しめない
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今朝は1週間ぶりに朝筋トレをして、そのあとに中央公園で散歩をしてきました。
枯草のにおい、爽やかな風、穏やかな日差しに季節を感じることができました。
毎日、忙しく過ぎていく毎日ですが、こうして季節を感じる時間も確保していきたいですね。
さて、散歩をしながらふと『人生は長い旅路のようだ』という言葉を思い出しました。
確かに誰もが生誕からスタートし人生を謳歌して『死』というエンディングを迎えるわけですから、人生はまさに壮大な旅そのものかもしれません。
しかし、残念なことにその壮大な旅の中で、立ち止まったり、歩けなくなってしまう人がいます。
その多くの原因が心と体の疲労です。
鬱、意欲喪失、疲労感、喪失感、このような状態が人生の歩みを止めてしまうきっかけになる事があります。
今回はそんな心と体の疲労について漢方的な視点で書いてみたいと思います。
ポイントは気の『充実』
漢方や中医学には心や体を動かす存在として『気』というものがあります。
・やる気
・気丈に振舞う
・気配りができる
・気を入れる
・気持ちが強い
という言葉にも『気』が含まれていますね。
私の世代ではアニメのドラゴンボールにて戦闘力が高いキャラクターを『すごい気だ!!!』と表現していました。
『気』はまさにその人の生命力や活動力、精神力の基本にもなると言えるでしょう。
ということは気は無いよりもあった方が日々の生活において活動的になれることは間違いありません。
気が弱い状態を『気虚(ききょ)』と呼びます。
気が不足すると疲労感、倦怠感、思考停止、集中力低下などの症状が目立つようになります。
毎日を元気に過ごすためにも気は充実していたいものです。
『気』を増やすために生活を見直そう
気を細かく分けると
・清気(肺)→呼吸により得られる気
・水穀の気→食べ物から得られる気
・先天の気→両親から受け継ぐ生命エネルギーのようなもの
からなります。
一般的に言われる気は清気+水穀の気+先天の気、の合算です。
分かりやすく書けば
私たちの気は呼吸と食べ物、そして両親から受け継いだものによって成り立っていると言えます。
この中で先天の気は両親から受け継いだものであるため【生まれつきの要素】となりますが、清気と水穀の気は日々の生活の中で得られる気になります。
運動習慣がある人は心肺機能が強くなり清気を生成しやすくなりますし、胃腸が丈夫でご飯をしっかりと食べる人は水穀の気が生成されやすくなります。
そう考えると運動部の学生さんがモリモリご飯を食べているのを見ると、『気』が充実しているように見えるのも納得ですし、
『元気の秘訣はよく食べ、よく動き、よく寝る』という昔ながらの言葉も理解できます。
逆を言えば運動習慣がなく部屋でゆっくり過ごし、食事も食べたり食べなかった適当にすましている人は『気』が弱くなる可能性が高まります。
まとめ
歳をとるとどうしても活動力が低下していきます。
さらに『活動してないのだから食事も抑えないと…』と食事量を減らしてしまいがちです。
気が不足すると、結果的にそれが活動力の低下を招き…、食事を減らし…、と負のスパイラルになってしまいます。
無理をすることはいけませんが、疲れない程度に体を動かし、食事をしっかりと食べる。
それが気の不足を予防することになり、充実した気は心と体をより活動的・意欲的にします。
そのような毎日がきっと長い旅のような人生に幸福感をもたらしてくれるのかもしれませんね。