『舌のふるえ』から分かる事
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は漢方特有のカウンセリングである『舌の状態』から分かることを一つ書いてみたいと思います。
鏡に向かって舌を出してみてください。
舌が震えてピタッと止まらない人はいませんか???
漢方において突発的ではなく慢性的に舌が震える場合は『気血両虚』や『陽気虚弱』を疑います。
気血両虚とは字のごとく『気と血が両方足りない状態』です。
そのため、疲労感や肌荒れ、目の疲れ、心身の疲れ、眠りの質の低下、皮膚の乾燥、物忘れ、ため息、などが目立つようになります。
陽気虚弱は気がさらに低下し『温める力さえ低下した状態』と言えます。
冷え性、顔色が白い、顔面に覇気がない、表情が乏しい、浮腫み、立ち眩み、眩暈
などが目立つようになります。
どちらも共通しているのは『虚』の状態である事。
人が虚になるのは
・過労や寝不足などによる気の消耗のし過ぎ
・ダイエットなど気を補うことを抑えすぎ
の、2点になります。
ということは、過労や寝不足の人がダイエットをすると虚になるリスクは高まるということです。
夏は薄着になるため、急いで過激なダイエットを始めてしまう人も多いです。
自分の舌がビクビクと震えているようであれば、一旦ダイエットは中止し、休養を取り、気血を回復することに努めてくださいね。