生理痛は漢方で良くなる!鎮痛剤とサヨナラするために その③
こんにちわ、天明堂薬局の中山です
今日は生理痛の原因「気血虚弱タイプ」について書いてみたいと思います。
気血虚弱による生理痛とはものすごく簡素に訳すと
エネルギーと栄養が不足していて十分に養えないことで起こる生理痛
となります。
中医学には「不栄即痛」という考え方があります。
このタイプの頭痛の特徴は激しい痛みというよりも弱くじんわりとした痛みがしばらく続くことです。
特に生理の後半から「何となく下腹部がシクシクと痛む」という感じがする場合、気血虚弱タイプの生理痛と考えて良いでしょう。
今までの気滞血瘀タイプや寒凝胞中タイプの生理痛が血流を良くすることで改善したのに対し、このタイプは単に血流を良くすれば改善するというものでもありません。
むしろ、過度な血行促進は気血の消耗を促すこともあり、控えたほうが良いでしょう。
そういった意味では今までの2つのタイプが「悪いものを取り除く方法」で改善したのに対し、気血虚弱タイプは「不足しているものを補う方法」で改善します。
気血虚弱タイプの人は
疲労感、顔に覇気がない、浮腫み、不安感、ネガティブ思考、集中力の低下
などの傾向がみられることが多いです。
そのため、このタイプの生理痛が改善すると、体も心も前向きで元気な人生が送れるようになります。
このタイプにお勧めの漢方薬はやはり婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)です。
甘いシロップタイプで漢方薬であることを忘れてしまうくらい「美味しい」のも特徴です。
胃腸が弱い人であれば帰脾湯(きひとう)などを選択するのも良いでしょう。
当帰芍薬散などもこのタイプの生理痛にお勧めです。
気血虚弱タイプは気血が十分に補われることで改善されます。
しかし、生理のたびに血は失われますし、気を補うためには十分な食事も必要となります。
そのため、気血虚弱タイプの生理痛は改善までに時間がかかるのも否めません。
根気強く気血を補って、生理痛もない、元気でワクワクするような体質に改善していきましょう。
きっと人生までも素敵に改善するはずです。