漢方ブログ 恒常性を打破するには夏がお勧め
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
梅雨の合間の晴れですね。
爽やかな陽気に洗濯や掃除がはかどりそうです。
さて、今日は恒常性を打破するには夏がお勧め!というお話。
恒常性とは『現状を維持しようとする本能』です。
常に新しいことに挑戦している人は恒常性にとらわれずに生きている、とも言えますね。
しかし、恒常性は決して『悪』ではありません。
恒常性は時として人に『安心感』を与えます。
たとえば『いつもと変わらないマイホームに帰ると、ホッとする』という経験、皆さんもあるでしょう?
『変わらないもの、変わらない感覚、変わらない状況』それらに救われることも確かにありますよね。
しかし、この恒常性が時に自分の人生を苦しめることがあります。
例えば、以下のような経験ありませんか?
①ダイエットを始めたのに、しばらくすると『痩せなくても良いんじゃないか?』と思ったり、やる気がなくなる
②掃除をしようと思ったけど、面倒くさくてやめてしまう
③転職したいと思うのに、結局同じ仕事を続けている
④運動習慣を持とう!と思ったけど、『時間がないから仕方ない』と言い訳をしてあきらめる
などなど…
これらはすべて恒常性が関係しています。
心のどこかで変わりたい!と思うのに本能的には現状維持(安心感)を選択してしまう状況
です。
もっといえば
現状に対する不満<変わる事への不安
という精神状態です。
そしてこの恒常性を打破しない限りは、今と変わらない、もしくは今よりもつまらない毎日が待ってます。
恒常性を打破することが求められますが、恒常性を破る事は人に恐怖心を与えます。
①失敗したらどうしよう
②この選択が間違いだったらどうしよう
③変わる自分を周りの人はどう思うんだろう
などなど…思い当たる節がありませんか?
恒常性を打破するというのは、往々にして『何かを失う事ではなく、何かを得る事』です。
現状を変えるにはこの恐怖に打ち勝つ必要があります。
『それが出来たら苦労しない!』
そんな言葉が聞こえてきそうですね。
そんな人に伝えたいのが『夏は恒常性の打破にお勧め』です。
漢方の世界において五臓の『心』は五季の『夏』に対応しており、夏は陽気が高まるため『心火』と呼ばれる興奮状態になりやすいです。
夏になると心身がアクティブになるので何となく夏は楽しい思い出が多いですよね。
私たちも動物である以上、気温や日照時間の影響を受けて思考や行動が変化するのです。
夏は暗く寒い冬のような時期よりも間違いなく『行動、変化』には向いています。
現状を変えたい!新しい自分を始めたい!見たことないものを見てみたい!
そんな感情が渦巻いてきたら、夏がチャンス!と思い出してくださいね。