9月病と漢方
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
9月に入り一気に気温が下がり、雨も続いて、なんだか憂鬱な人が増えていますね。
やる気が出ない、意欲が湧かない、集中力が低下する、楽しくない
このようなメンタル不調を9月病と呼びます。
9月病の原因は寒暖差や気圧の変化がもたらす自律神経の乱れです。
漢方の世界では9月は陰気の季節の始まりとされ、徐々に日照時間も低下し気温も下がります。
そのため、自律神経の乱れが躁ではなく鬱に出やすくなるため、上記のような症状が表れます。
西洋医学的な対策としても
・日に当たる時間を持つ
・肉類、乳製品をたべるようにする
などが紹介されています。
これは漢方的にも正解です。
なぜなら
・日に当たる→太陽の陽気を体に蓄える
・肉類、乳製品→陽気の性質を持つ食材が多い
からです。
陽気を高めれば、陰気とのバランスを整えることができるので、お勧めです。
逆を言えば
・家でテレビやゲーム、漫画ばかり読んで過ごしている
・砂糖など体を冷やす食材を食べ過ぎる
などは9月病を起こしやすくなるので要注意です。
漢方薬的に対策を考えるなら、陽気を高め、気血の巡りを改善する漢方薬がお勧めです。
中でも逍遥顆粒は処方名に『逍遥(気ままに散歩する)』とあるほど、鬱々とした気持ちを晴らす有名な漢方薬です。
陰気は9月から2月までの6か月間あるため、一番良いのは生活リズムの中で気の巡りを良くすることを意識することです。
それでも難しい場合や、生活のリズムを取り戻せないほどの不調に陥った場合は漢方薬を利用すると良いでしょう。