夏場のイライラを漢方的に考えると陰陽の乱れが原因かもしれません
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は若い人のイライラに対する漢方的アプローチのお話。
立夏が過ぎ、暦の上では夏の始まりとなった今日この頃。
気温はぐんぐんと上昇し、日差しも強くなっていきますね。
そんな季節に入ると、「陽気」が高まり人は心身が興奮状態になりがちです。
夏になるとなんだかワクワクしたり、大胆なことが出来ちゃったり、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか?
陽気は『陽気な人』という言葉にも使われるように、なんとく良いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、
実はイライラや攻撃性、短気、暴力を招くこともあるので要注意です。
特に成長期の若者はこれから体がどんどん大きくなる時期なので、体中に陽気がたくさんあります。
中学生や高校生、大学生がスタミナ知らずに大騒ぎする姿に大人は圧倒されますよね。
子供は過剰な陽気を持ちやすい傾向にあります。
その陽気が陽気な季節である夏の影響を受け、さらに「過剰な陽気」になると、
頭に気血が昇りやすくなり、先ほど書いたようなイライラ、攻撃性、短気、暴力へとつながることがあるのです。
お子さんなどが最近になって、上記のような態度をとるようであれば、改善の必要性があります。
改善方法はシンプルです。
漢方の世界では心も体も陰と陽のバランスが大切と考えます。
上記のような症状が出る場合は陽が過剰で頭に上がっている状態【陽亢】であるため、陽を降ろして陰を増やせば
陰陽のバランスが取れるようになり、改善されていきます。
今回はお子さんのイライラなどについて書いてみましたが、お子さんじゃなくても夏になると上記のような症状が出るのであれば、
対策は同じです。
漢方的には瀉火補陰を意図とした処方を選ぶと良いでしょう。
また、辛い食事、アルコール、たばこ、睡眠不足、ストレスは陰を不足させ陽をさらに高める傾向があります。
夏の暑い時期、カレーや麻婆豆腐、など香辛料と油を使った料理にも注意が必要ですね!
というわけで、今日は夏のイライラ、短気、暴力、攻撃性に対する漢方的アプローチについて書いてみました。
心と体は表裏一体です。
心が乱れているときはきっと体も乱れています。
自分の心と体の陰陽のバランスを確認することも大切です。
ぜひご相談くださいね!
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