漢方的に考えると『頑張り過ぎ』も良くありません

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

 

春は季節の変わり目です。

古来より自律神経が乱れやすく交感神経過多になり、

免疫力の低下、疲労感、鬱などを発症しやすいと考えられています。

 

4月も中旬となり、3月4月のお疲れがここぞとばかりに出てきている人も多いですよね。

 

漢方相談中も、精神的な疲労感を訴える人が多いです。

 

 

さて、頑張りすぎる事を別の言葉で「気を張る」とも言いますね。

 

「気」とはエネルギーのようなもので、肉体的にも精神的にも活動的にするために必要不可欠です。

 

「気を張る」とは「エネルギーを張る」ということなので、気を消耗し疲れる行為なんです。

 

特に春は職場が変わったり、人間関係が変わったり、住む場所が変わったり…

 

何かと気を張ることも多い時期です。

 

「頑張らなきゃ!」「まじめにやらなきゃ!」という意気込みは大切ですが、過度になると気を消耗して

先にも書いたように疲労感や鬱を招いてしまいます。

 

体力に自信のない人やストレスに弱い人は、頑張り過ぎも良くないのです。

 

そこで重要なのが、「気を養う。気を増やす」ということです。

 

気は食べ物から得られる穀気と呼吸から得られる宗気の合算からなります。

 

そのため、胃腸にやさしく栄養のある食事を食べて、散歩やジョギングなど軽めの運動をすることが大切です。

 

そして、気を養うは「気を消耗する時間を少なくする」ということ、つまり睡眠時間を確保することです。

 

こう聞くと、

栄養のあるご飯を食べて、軽めの運動習慣を持ち、良く寝ましょう。

 

という、昔から言われている普遍的な事であることが分かると思います。

 

実は健康養生の基本はどれだけ時代が進んでも変わることはないのです。

 

そう考えると、日中頑張って仕事ができる人は、休み方も上手、ということかもしれませんね!

 

良い仕事は良い養生から。

 

無理はしないで基本的な養生を大切にしてくださいね!

 

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中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。