『頭に血が昇る人』は春先注意!漢方的春の養生法
おはようございます、天明堂薬局の中山です。
今日から3日間、最高気温が20℃近くまで上がるそうです。
そうなると心配なことが出てきます。
それが春の陽気によるトラブルです。
秋冬が陰気の季節であるとすると春夏は陽気な季節とされています。
なぜなら秋冬→暗くて涼しい(寒い)
春夏→明るくて暖かい(暑い)
ですからね。
春はいわば陰気な時期から陽気な時期へと移行する季節、ということになります。
よく『季節の変わり目は要注意』という言葉を聞きますが、これは心も体も陰と陽に振り回される季節だから、ということですね。
さて、寒い日が続いて急激に気温が上がると『陰→陽』へと急激に変化します。
陽気は良い方向に行けば『ワクワクする、行動的になれる』となりますが、悪い方向に行くと『イライラする、怒りっぽくなる』となります。
この理由は陽気が(陽)の性質、すなわち温かい性質があるため、上昇する傾向にあるからです。
気と血は流れを比例するため、気が上昇すると血も上昇する傾向があり、これがタイトルの言う『頭に血が昇る』ということです。
気血が頭部に溜まりやすくなるため、
・大声で奇声を上げる
・急に暴れたりする
・列に並ぶことにイライラし怒声を浴びせる
・人の話を聞かずに自分の話ばかりする
などの行動をする人が目立つようになります。
このような行動をする人は顔つきにも特徴が出ます。
気が上がっているので、目じりが上がり、眉尻も上がる傾向があります。
そう、『にらみつけるような目つき』ということです。
気が上に上がるため声も自然と大きくなり、話すスピードも速くなります。
このような表情の人がいたら、少し気を付けてください。
頭に血が昇った時の対策は簡単です。
頭に溜まった気血を降ろし、巡らせればよいのです。
その代表的な方法が散歩やジョギングです。
つまり脚の筋肉を使うことで、気血が下半身に降りてきます。
仕事で煮詰まった時に散歩する、という人がいますが、まさに大正解ということですね!
『春先は変な人が出る』
と言われるこの季節、人づきあいも自分のコントロールも難しいものです。
困ったときは散歩!って覚えておいてくださいね!
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