気疲れは『気の不足』つまり体調不良です
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
最近、人間関係の相談が多いんです。
漢方薬局で人間関係の相談?と思う方もいると思いますが
・家族にイライラして怒鳴ってしまう
・会社の人間関係に疲れている
・学校(会社)に行けない
という相談は、意外にも多い内容の一つでもあります。
これらのご相談者様にカウンセリングをしている共通しているのが『疲労感』です。
みんな、とにかく疲れているんです。
では、なぜ疲れていると気疲れが起きてくるのか?
それは実にシンプルです。
漢方において気は心や体を動かすエネルギーのような存在です。
そのため、気が不足すると心や体を元気に動かすことが出来なくなります。
日本語を見ても
・気持ちが弱い
・気配りが辛い
・気丈に振舞えない
・気が入らない
・やる気が出ない
という言葉がありますね。
つまり、気疲れとは漢方でいう「気虚」に該当し、立派な体調不良の一つなのです。
にもかかわらず、まじめな人ほど
『疲れたなんて言ってられない!』
と、無理をしてしまいがちです。
これはコロナやインフルエンザで発熱してても
『普通でいないといけない!』
と、言っているようなものです。
無理、なんです…、それは。
体調不良なのに無理をすることが積もれば、結局どうなるかというと…、
より深刻な体調不良を招きますよね。
特に疲労状態で無理が起きる、その代表格が鬱ではないでしょうか?
ですから、気疲れや気配りが辛くて仕方ない時は、
『これは立派な体調不良なんだ!』
と思って、無理をせず、休養を取ってくださいね。
それでも休養をとれないような状態であれば、ご飯はしっかり食べて気を補ってください。
ストレスなどで食欲が低下しているのであれば、胃の働きを良くする漢方薬を服用しましょう。
一番良くないのは、疲れているのに食欲がないからとご飯をしっかり食べない事です。
そして!しっかり眠る事!
睡眠は心や体の疲労をとってくれる無料のお薬です!
夜更かしや睡眠不足は自分で首を絞めているようなものです。
疲れている時こそ、余計なことはせずに早めに寝ましょう!
日本人はとても真面目て他者を思いやる国民性と言われています。
それ自体はとても素晴らしい事ですが、その国民性がゆえに疲労状態にもかかわらず無理をし、自殺や鬱病の発症につながっている可能性も無視できません。
疲労は病だ!
この言葉を忘れずに、少しでも疲労を感じたらご相談くださいね!