秋の鬱々感を停滞する姿勢と行動

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今までのブログでも何回か書いていますが、秋はとにかく『悲』の感情が出やすい季節です。
これすなわちネガティブで鬱々として、センチメンタルな感情が出やすい、ということになります。
『生きる意味ってなんだろ』
『この先楽しいことあるのかな…』
『自分ってなんかダメな気がする』
そんな感情が大なり小なり出てくるのが秋です。

しかし、だからといってみんなで鬱になりましょう!というわけではありません。

そういう季節が来ると分かっているのだから、そうならない工夫をしたほうが良いですよね。

私は日頃から『心と体のベクトルは同じ』と話しています。

『いやいや…、体は心が動かしているんでしょ?』

と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、『姿勢』です。

姿勢が悪い時って、だいたい気持ちが緩んだり、やる気が出なくなります。
姿勢を正しくすると、気持ちがシャンとして、集中力ややる気が出るものです。

両手を上に上げて大声を出すとなんだか気持ちがス~っとします。

ランニングをしていると心が快活になってポジティブな事を考えるようになります。

このような経験は皆さんもあるはずです。

何も考えなくても、感情がそこになくても、行動が思考や心を作っていくのです。

逆の例を挙げるともっと分かりやすいかもしれません。
運動を全くしない、家でゴロゴロしている、誰とも話さない、姿勢が悪い
皆さんはどんなイメージを持ちますか?

『ポジティブで快活そうな人ですね』

とは、ならないですよね…。

感情をコントロールするのは難しい、だからこそ体を動かす

感情をコントロールするのは意外と難しいものです。

イライラしている時に、イライラしないようにしよう。
悲しい気分の時に、悲しまないようにしよう。

こんなことを簡単にできる人っていません。

自分の心が不調になっているなら、無理にそれを『変われー!』と思うのではなく、体を動かすというアプローチをしてみてください。

悲しい時やネガティブな感情の時は騙されたと思って以下の事をやってみましょう。
・両手を挙げて笑ってみる
・外を散歩して、10秒でもいいからジョギングする
・歌を歌う
・席を立って、その場で軽くジャンプ
・意味もなくショッピングモールへ行く

これらは比較的簡単にできる行動だと思います。

ちなみに私が毎朝ジムに行って筋トレをするのも、その日をポジティブ&アクティブに過ごすためのおまじないになっている、というわけです。

まとめ

これから秋冬に入ってくるとメンタル系の相談が増えるようになります。
多くの客様の生活習慣を聞くと、やはり『話さない、動かない、姿勢が悪い』が多いのも事実です。
漢方薬は心と体を立て直す素晴らしいものですが、普段の生活を少しずつ変える事も大切です。
漢方薬さえ飲めばHAPPY!というわけにはいきません。
ぜひ、心が不調な場合は漢方薬を試す以外に、『話す、動く、姿勢を正す』も実践してみてくださいね。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。